鳥取県文化振興財団情報誌【アルテ】

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2015January

鳥取県芸術家百華Vol.67 ドラマー 宮部兼壽さん

音楽との出会い

中学生の頃、「ザ・ベンチャーズ」や「ザ・ビートルズ」がブームで憧れていました。友達のお兄さんのクラシックギターを目当てに家に毎日遊びに行っていて、今でも「お前のせいで受験に失敗した」なんて言われるくらいです(笑)。

高校では、友人に誘われて吹奏楽部に入部しました。トランペットやサックスをやりたかったけど、先輩に言われて担当したのはチューバ。それでも一生懸命練習しましたね。そして、部活が終わると夜はロックバンドでギターを。本当に音楽ばかりしていました。

音楽を通してのつながり

高校3年生の頃から通っていたジャズ喫茶で、「ベースを探しているから誰かいないか」と聞かれ、楽器も持っていないのに「自分が出来ます!」なんて言ってベースをはじめました。それからいろいろなつながりができ、ブラスロックからフォーク、ギタートリオ、ブルースといろいろなバンドをしました。働いてるのかバンドをしてるの分からないくらいでしたね(笑)。

その後、ビッグバンドを結成することになりましたが、初めはなかなかジャズにならなくて、時には学校の先生みたいに指揮棒を投げてしまうこともありました。そのバンドが別のバンドと合併して出来たのが“クインビージャズオーケストラ”。はじめベースをしていたのですが、ドラマーが抜けて代役でドラムをやることになり、それから今に至ります。なので、本格的にドラムを始めたのは30歳になった頃でしたね。

現在は4つのバンドをしていて、その1つが“鳥取ベンチャーズ”。ここではギターを担当しています。それは、あるアマチュアベンチャーズバンドのイベントで「テケテケテケ」の音を聴いた瞬間に、中学生の頃にラジオで聴いていた時と同じようなワクワク感が蘇がえり「これはやらないと」と思ったから。今はレベルアップして楽しめるバンドになるように努力しています。70歳まで続けたいですね。

ドラムの指導を通して

ドラムの指導は紹介がきっかけで始めて、それから6年以上になるかな。生徒さんは小さなお子さんから60代の方までいらっしゃいますが、私は教室に来れば上手くなるという考えは嫌いで、「自分で努力すること」を教えています。なので「やる気がなければ来なくていい」なんて説教することもあります。

ドラムは一人では成り立たない楽器です。音楽に限らず、グループで一緒に頑張るということは、相手があるからこそ難しいこともありますが、その分、喜びや楽しさを共有することができます。私は指導を通してプロのドラマーになる人を育てるというよりは、ドラムを体験する中で、自分で努力することや、自己アピールしながら他人とコミュニケーションをとることを学び、社会に出る力をつけて欲しいと思っています。

ライブの様子
鳥取ベンチャーズ(宮部さんはギターを担当)
とりアート2014 東部地区イベントにて

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