鳥取県文化振興財団情報誌【アルテ】

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2013June

鳥取県芸術家百華Vol.49 指揮者 井田 勝大さん

音楽をはじめたきっかけを教えてください。

 父親がトランペットと音楽教師をやっていたのでその影響が大きいですね。小さい頃から吹奏楽やジャズのリハーサルや本番をたくさん見てきたので自然とトランペットを始めようと思うようになりました。ドラムやオーボエにも興味があったのですがやはり一番なじみの深いトランペットが一番しっくりきました。

指揮者の道に進もうと思ったきっかけは?

 大学ではトランペットを専攻していたのですが、師事した先生がドイツのオーケストラに在籍していたこともあり、オペラにものすごく詳しくて、レッスンの時にいつもいろいろなオペラの話を聞かせてくださいました。ちょうどその時、知り合いの指揮者がオペラの指揮者アシスタントを探していたので、やらせてほしいとこちらからお願いして、オペラの勉強のために指揮を始めることになりました。その中で皆で一つの舞台を作り上げることの魅力に取り憑かれ、だんだんと指揮活動の方が多くなってきたのです。

鳥取で活動されるこだわりがあれば教えてください。

知らなかっただけですが、鳥取で指揮と言えば学校の先生がやるものだと思っていたので、高校時代までは指揮者という職業自体に興味を持つことはなかったです。自分の存在が、若い方々にこういう生き方もあるのだという一つの目印になれば嬉しいです。

また、今はバレエの指揮を中心にやっているので、バレエ音楽とバレエそのものを皆さんに知っていただく機会を、鳥取でも多く持つことが出来るようにしたいと思っています。

今後の目標を教えてください。

先日、日本における最高峰の舞台である新国立劇場のバレエ公演で指揮を振ることができました。日本のバレエ公演のクオリティは、オーケストラの演奏も含め世界有数の実力があると思っています。元々の目標であった海外での演奏活動を進める中で、日本の良さや舞台のすばらしさを全世界に発信できる指揮者でありたいと思い、日々活動しています。

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