鳥取県文化振興財団情報誌【アルテ】

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2012November

鳥取県芸術家百華Vol.42

楽器との出会い

4歳の時テレビでオーケストラの演奏を聴いたことと、ちょうどその頃おもちゃのヴァイオリンを弾いて、「ヴァイオリンが弾けちゃった!!」と思ったことが初めての出会いでした。ほんのささいなきっかけでしたが、良き先生にも恵まれ演奏活動を続けることができました。ヴァイオリンからヴィオラにもちかえ、また違った角度から音楽と向き合うことで、視野も広がり楽器を奏でる喜びや楽しさが増しました。

鳥取県クラシックアーティスト・オーディションを経験して

ひとつの挑戦であったオーディションを受け、自信につながりました。「もっともっと鳥取で演奏したい」と思う気持ちが以前よりも強くなり、意欲的に活動するきっかけにもなりました。

昨年の受賞者リサイタルで演奏したカルテット(弦楽四重奏)のメンバーとともに、11月10日、倉吉未来中心にてリサイタルを開催します。可能な限り、鳥取での演奏会を続けていきたいと思っています。

カルテットで演奏する魅力

オーケストラにはたくさんの楽器があり、さまざまな音色でもって一つの曲を完成させます。弦楽四重奏(ここで言うカルテット)というのは、オーケストラを一番小さくした形態なので、一人ひとりが受け持つ割合が多くなります。

例えばオーケストラではヴィオラパートとしての役割に徹する一方、カルテットでは金管楽器のファンファーレのように高らかに、ある時には打楽器のように激しく、またある時にはフルートやクラリネットのように優しい音色でというように、4つの楽器でどれだけスケールの大きなものにできるか、工夫しながら作っていきます。会話をするように、語りかけるように作り上げる面白さは、アンサンブルならではの醍醐味だと思います。

今後の活動

幼稚園や小学校で演奏する機会があり、素直に反応してくれる子どもたちの前で演奏することは、良い刺激となっています。感動した思いを一生懸命伝えようとする子どもたちもいて、とても嬉しく演奏活動への活力に繋がっています。コンサートでも同様に、お客様からいただくあたたかい言葉が励みになっています。みなさんとともに『音』で共有できることは、とても素敵なことだと感じています。

これからも、挑戦を続け、頑張っていきたいと思います。生演奏でしか味わえない躍動感や演奏者の呼吸、音楽と向き合う姿を皆様に見ていただきたいです。

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