鳥取県文化振興財団情報誌【アルテ】

10
2012October

鳥取県芸術家百華Vol.41

和太鼓との出会い~現在

和太鼓の出会いは中学3年生の時、音楽の選択科目で和太鼓を選んだことがきっかけでした。当時その指導されていたのが私の2代前の鬼面太鼓振興会会長だったのです。和太鼓を本格的にしだしたきっかけは、高校生時代に起こった鳥取県西部地震でした。当時の会長は役場に勤めており、地元修復に全力を注ぐため、私たちが鬼面太鼓に入り、演奏活動を引き継ぐことになったのです。

高校を卒業した後、私は進学のため2年間県外へ出ていました。そこでも別の和太鼓団体へ所属していたのですが、卒業し地元に帰って鬼面太鼓を再開した時、メンバーは私含め2人だけになっていました。「それでも和太鼓は続けたい」という思いで、2人で活動を始めると、その後、太鼓をやってみたいという方々が現れ、県外に出ていた当時の仲間も続々と帰ってきて、今の鬼面太鼓振興会に至っています。

和太鼓の魅力

和太鼓は「打てば音が出る」という誰でも簡単に叩ける楽器です。特別音楽の才能がなくても、練習すれば誰でもできるというのが大きな魅力ではないかと思います。そんな簡単な楽器ですが、打てば打つほど、練習すればするほど奥が深い楽器だなと思いますね。1つの曲を仲間と一緒に完成させる一体感は何とも言えません。

TAOを生で見て自分たちも演じてみた

3年前に日野町のさつきホールにTAOが来たんですが、その時、鬼面太鼓で活動している子どもたちがTAOのかっこよさにとりつかれてしまったんです。ある人は九州のTAOの里までライブを見に行く程のはまりようでした。その中の1人の少年が、TAOの映像を見ながら振付けや太鼓のリズム、打ち方を必死で練習して、他の友達に教えられるくらいまでになったのですが、それがきっかけで大人たちも挑戦しだし、TAOに許可をもらって、現在レパートリーの1つにさせてもらっています。TAOのパフォーマンスは、古来の和太鼓にエンターテイメントをプラスした新しいスタイルなのでかっこいいですね。

和太鼓を打ちながら思うこと

和太鼓は地域の祭りでもよく見るのでかなり日本人に密着した楽器だと思います。幅広い年齢層の方に親しみをもってもらえるので、例えば祭りでも太鼓を打っていたら自然と人と仲良くなれる感じがします。今後も人とのつながりを大切にしながら、地域の応援隊として地元を元気にしていきたいです。

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