鳥取県芸術家百華Vol.30

 米子管弦楽団団長でもありながら、ピアノ指導や合唱指導など、多岐にわたる活動をされている本田さんにお話を伺いました。

米子管弦楽団での活動について

 中学生からピアノを始めたことと、同時期に吹奏楽部に入部したことが音楽との最初の出会いでした。その後大学に進学し、当時はめずらしかった「ファゴット」という楽器を初めて演奏することになりました。そのファゴットが米子管弦楽団入団のきっかけになり、平成10年から米子管弦楽団の二代目の団長を務めさせていただいております。
 楽団として良い演奏を心がけるのはもちろんですが、本番のための練習だけが目的ではなく、「楽しかった」「身になった」「あの人に会えた」など、「じゃあまた行こうか」と思えるような雰囲気をつくり「人が集まりやすい団」をつくっていきたいと日頃から思っています。現在の団員は約50名で、年代も職種もさまざまで、いろいろな人との出会いもあります。その方々と交流をするのも楽団の活動の楽しみですね。最近では、子育てを終えた方々や若者も徐々に増えてきました。楽器経験者の地元での活動の受け皿として重要な役割を果たしていると感じています。オーケストラが成長していくには、まず良き仲間、良き指導者、そして地元の支援、これらが合わさって、ゆっくりと発展への船出をしていくのだと思います。

若者へ伝えたいこと

 音楽活動をする上でひとつのことを深く追求することも大切ですが、さまざまな分野を体験することも重要だと感じています。例えばいろいろな楽器を演奏してみたり、同じ楽器でも演奏形態を変えてみたり、楽器だけでなく歌うことを通して音楽を別の面から捉え、新たな音楽の魅力を発見することもできます。さまざまな分野から、共通点や異なる点を感じつつ、音楽を楽しんで欲しいと思います。


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