第１回鳥取県クラシックアーティスト・オーディションで、最優秀賞を受賞された竹田さんに音楽の魅力を伺いました。

　　音楽というのは、生きていく上で気楽にすぐそばにあるのが一番素敵な事だと考えています。楽しい時、悲しい時、辛い時、街でただ歩いている時、うちでゆっくり過ごす時、休日のコンサートやライブ、そこにある音楽は人生を豊かに彩ってくれます。好きなお酒を嗜むように音楽も楽しめたら最高です。私は音楽を生む立場にありますが、嗜む程度で済めばどんなに幸せだったろうと思うこともあります（笑）。
音楽を提供するということは、楽しい事であると同時に、永遠に抜け出せないトンネルで、もがく様な思いも伴います。「これが完成」ということは決してありませんし、「自分でなくてもできるのならば、やらなくてもいいのでは？」と思える瞬間すらあります。音楽はその音楽家の言葉、感情そのものだと思います。一度入り込んでしまうと逃れられない魅力を備えています。

　今は東京を拠点として、『クラシック演奏会』『ライブ』『映画・テレビドラマ』『アルバムレコーディング』など、様々なジャンルの音楽に携わらせて頂いています。色んな現場で「ヴァイオリンが弾ける」という事がとても幸せです。これらの活動を通して得たものを少しでも、私を育んでくれた地元、鳥取で発信したいという思いが強くあります。年齢と共に魅力を増すアーティストになりたいですし、鳥取でもより長く愛されるヴァイオリニストとして、誰もやってこなかった様なプログラムや活動に挑戦出来たらと考えています。