創造事業「トップガールズ」現場レポートvol.13舞台裏で輝く?『トップガールズ』もう一つの物語?

 舞台作品を上演する上で絶対に欠かせない存在、それが舞台裏スタッフです。3月に開催された演劇公演『トップガールズ』も、個性あふれるスタッフの力が結集されて、はじめて上演が可能となりました。
 舞台裏の仕事は、演出、舞台美術、照明、音響、衣裳、ヘアメイクなど、多岐に渡り、多くの人の手によって舞台は創られています。そのスタッフを束ね、要となるのが舞台監督です。今回は、劇団俳優座の宮下卓さんにお願いしましたが、「これぞ舞台監督!」と呼ばれる宮下さんと一緒に舞台が創れたことは、とても大きな財産になりました。
 また、今回の公演を支えてくれた地元スタッフの皆さんの姿には、本当に胸が熱くなりました。稽古場にミシンを持ち込み、一点一点、丁寧に衣裳をつくってくださる姿、衣裳や小道具が揃っているか何度も確認する姿、音響・照明について演出家のロズさんと意見を戦わせる姿、舞台で出す料理を役者のやる気が上がるようにと、おいしく、美しく作る姿、誰もいない舞台で掃除機をかける姿、舞台上の円卓のテーブルクロスの皴を丁寧にアイロンで伸ばす姿、袖に戻った役者の衣裳の早変えを手際よく進める姿、そして、役者たちを笑顔で舞台に送り出し、舞台裏から「気」を送る姿。舞台に立つ役者にとって、舞台裏スタッフの存在ほど心強いものはないのです。
 今回の公演を支えてくださった全ての皆様に、心から感謝を込めて、大きな拍手を贈ります。皆さんと出会えて本当によかったです。本当にありがとうございました。

プロデューサー 
 永多 寛佳


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