鳥取県芸術家百華Vol.21

 高校時代から演劇に携わり、地元の創作ミュージカルの演出にも関わるなど積極的に活動されている明正さんにお話を伺いました。

演劇の世界へ入るきっかけ

 演劇と関わるようになったきっかけは高校生の時に演劇部に入ったことですね。子どものころから演劇が身近だったということではないのですが、小学校の卒業文集では“お芝居関係の仕事につきたい”と書いていましたから、幼いころから興味はあったのだと思います。基本的に昔も今も演劇を鑑賞するのが大好きです。大学へ進学するときも、演劇学科の演出コースを選びましたが、役を演じるということよりも、まず観るのが好きだという思いから選んだコースでした。大学2年生の舞台実習の時、教授に「まだまだ勉強不足だ!」と指摘され、自分の観たいものをつくるだけではダメだ。観る人が何を求めているのか?役者はどんな気持ちで演技しているのか?改めて考えさせられました。その頃から人の気持ちを理解したい、自分自身の幅を広げたい、もっともっと勉強したい!と思うようになり、「まだまだ」という気持ちは今でも続いています。

演劇の魅力

 演劇はいろんな人たちが関わって出来てゆくもの。「私はやることがないわ」という人は存在しないように思います。やる気さえあれば、必要な場所が必ずある。それが演劇の一番の魅力だと思います。私が高校生の頃は、公共ホールのスタッフの方たちとの距離がとても近くて、「こういうイメージにするにはどのような照明にしたらよいですか?」と気軽に聞くことが出来ました。スタッフの方々のアドバイスで演劇がグーンと良くなることもあって人とのつながりの大切さ、1つのものを関わっている大勢の人達で作り上げていくことの面白さを感じました。そういうことが学べるのも演劇の魅力ですね。

今後の活動 「トップガールズ」について

 イギリスの演出家が日本に来られて、しかも鳥取県にきて演劇を演出されるなんて、これはまたとないチャンス!ぜひ関わりたい、何か吸収できるものがあるはずと参加することを決めました。まだ稽古の回数は少ないですが、どのような作品に仕上がっていくのか今からワクワクしています。
 この「トップガールズ」は女性達ばかりが登場するのですが、その中で「あっ!この考え方、私と同じ!」と思える部分がきっとあるのではないかと思います。16人の女性の生き方、考え方のなかに自分が現れる、それを探してみるのも面白いかもしれません。


| 目次にもどる| バックナンバー|

| 県民文化会館ホームページTOP | 鳥取県立倉吉未来中心ホームページTOP | 鳥取県文化振興財団ホームページTOP |