創造事業 現場レポートvol.10 実践(現場)に勝るものなし!

 この夏、鳥取に帰ってから数ヶ月、とりアート中部地区事業において、「アートマネジャー」という仕事を初めて経験しました。
 これまで、建築、美術、演劇、映画、コンテンポラリーダンスの制作現場に関わる中で、「プロデューサー」や「コーディネーター」などはよく使われましたが、「アートマネジャー」は今回が初めて耳にする言葉でした。一体どんな立場なのか?何を達成するべきなのか?常に自分に問いかけながらも、目の前のことに夢中で取り組む日々を過ごしました。そうした中で、「アートマネジャー」が難しく、奥深く、おもしろい学問(実践する学問)であることを感じることが出来ました。
 そして今度は、倉吉未来中心で実施している“ARTS FOR EVERYONE 楽演祭”に、同じく「アートマネジャー」として携わることになり、現在、「林家正蔵と佐山雅弘のジャズ落語」のプレ事業として開催する『みらいアートりうむ劇場 vol.3』を制作中です。
 本公演と連動しながらも、未来中心という複合施設の特色を活かし、楽しく斬新で、様々な人々との交流から出来上がるような企画にと考えています。そして、ホール公演とはひと味もふた味も違った、アートの楽しみを感じてもらえる機会になればと思います。
 『現場は「私的」な個人それぞれが持ち合わせる“芸術性”“文化体験”“楽しみ”を発揮する現在進行形の「場」であること』。学ばせていただいている中で、ハッと心に響いた言葉です。これからも、より豊かな文化芸術の「場」を創る活動を続けるために勉強と経験を積んでいきたいと思っています。


担当 野田 景子


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