創造事業 現場レポートvol.7 アートマネジャーの経験から得たもの

 私は、去年大学の授業でアートマネジメントと出会い、インターンシップ生として、(財)鳥取県文化振興財団のイベント運営に携わらせていただきました。昨年度は、目の前の課題をこなすことで精一杯でした。しかし、音楽活動をしている私にとって、イベントの裏側を学ぶということは興味深く、またそこから同じように音楽を頑張っている人との出会いがあったのが嬉しかったのを覚えています。
 そして今年は、アートマネジャーとして、企画立案という原点の部分からチャレンジさせていただきました。どんなコンセプトにするか、どんなアーティストを選ぶか、数多くの選択肢がありました。今まで私は、アートマネジャーとは、関係者を繋ぐパイプ役だと思っていましたが、実はそれ以上の使命があるのだということにも気づきました。自分の選択によって、何百人というイベントに係わる人々の芸術との出会いが変わってくるからです。私は、心の奥底に影響を与えるような、芸術のパワーに出会ってほしいと願いながら、イベントの企画をしてきました。そう考えるとアートマネジメントには、大変大きなやりがいと責任を感じます。
 また一方で、今回、この選択をしたからこそあった出会いに感謝したいと思います。多くの方々の協力をいただいたからこそ、イベントを成功させることができたのだと思います。そして、協力してもらえればもらえるほど嬉しく、またやってみよう! もう少し頑張ってみよう! と思いました。そんな協力の輪が広がり、鳥取の芸術がより発展していくといいなと思います。
 最後に、インターンシップから始まり、二年目もアートマネジメントについて学ばせていただける、鳥取県文化振興財団の研修制度を有難く感じ、大変感謝しています。しかし、私のゴールはまだまだです。今後も自分の目標を持ち続け、より多くのイベントに関わっていきたいと思っています。

ココロのサプリ アートマネジャー 君 野 歩 惟


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