五現主義の巻

 施設管理に携わって6年です。会館の地階、屋上、そして各機械室などに一般的には見かけることの少ない特殊な設備機器群があり、多少の電気的知識を持ち合わせてはいたものの、その仕組みと動作などを理解するのに、当初はかなりの時間と努力を要しました。設備機器にトラブルが発生した時は、館を利用されている方々に出来るだけ迷惑が掛からないように応急処置策の検討、そして早い復旧対応など、従事し始めの頃は無我夢中で?行っていました。
 行き当たりばったりの対処方法を繰り返している時、どうすればもっとより効率的にこの仕事をこなせるのかと考え、これまでの反省を踏まえて自分なりの答えを見い出しました。それは「五現主義」に徹することだ!と 自己流ですが、1.まず必ず場に行き、2.物をよく見て、3.状(状況)をよく知って、4.真の因を調べ、5.対応は則を崩さず、の五現主義で対処する方法です。この方法は、時間を費やし、廻り道をしているかのように思えますが、結果的に速く、そして間違いのない、確実な処置の実施へと繋がります。
 また、「まず現場に行き」は、万が一のトラブル発生の際だけではなく、常日頃から地階、屋上、各機械室に機器の調子(ご機嫌)伺いを兼ねて定期的に見回ることも含まれ、機器の正常な動作状態を知っておくこともいざという時に役立ちます。
 施設管理の役割の一つは「いつでも会館を快適に利用していただける状態にしておくこと」、そのために今日も「五現主義」、実践中です。

とりぎん文化会館 総務課施設管理担当  藤 原 修


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