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身近にある文化芸術(財)鳥取県文化振興財団 評議員  田村 閑美

 評議員になって3年目を迎えるが、いまだ会議に出ても場違いのような感じでお尻がムズムズ落ち着かない。しかし、「県民のための財団なのだから」と、花屋経営の私ができうる任務に意義を問いながらモチベーションを上げている。
 評価するための公演は、日ごろの趣味やミーハーのノリで鑑賞しているが、評議員の目線で見ると今まで感じなかったモノがたくさん見えてくる。県民のためにより良い公演を観てもらいたいと欲も出てきた。感性のみならず経済的にも公演が地域の活性化に結びつく手立てはないか…とか。
 世界中の情報を一挙に共有できる時代ではあるが、残念ながら地方はその場で体験できうる鑑賞のチャンスは都会にくらべ少ない。その部分の格差を少しでも補うべく供給の任務はとてつもなく重大だと感じている。そんな私の思う文化芸術は、日常生活からの産物であり、ハーモニーを聞く耳を持ち、想いを感じる目を持つことが一番大切なことだと考える。
 現代社会に生きる者にとって、心を揺さぶるほど豊かになれるモノは自分が望めばすぐ近くにある。その望む力を鳥取県民も大いにこの文化振興財団を活用し、心豊かに気負うことなく文化芸術に触れて欲しいと切に思う。五感をフル活用することで人は人とし、豊かだと幸せを実感できる唯一の生物なのだから。積み重ねられて来た歴史の中で文化芸術は進化しながら、常に身近にある存在であると感じて欲しい。



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