鳥取県芸術家百華Vol.14

今月は、中部地区を中心に活動されている
「中部ハートフルサウンド吹奏楽団」団長である高井政明さんをご紹介します。
ブラスサウンドに懸ける思いや今後の目標などを熱く語っていただきました。

集団で演奏する魅力や難しさとは?

 管楽器は1人の奏者につき1つの音しか出せないので、楽曲を作る時は必ず複数人必要です。それぞれ呼吸を合わせるのがとても難しいですが、だからこそそれが合った時の喜びは何倍にもなります。また、音が一旦出てからボリュームの調整が出来るのは吹く楽器ならではで、息づかいの微妙なニュアンスで表現力をどのようにも変化させることができます。このような多彩な表現力が混ざりながら1つの楽曲を作ってゆくこと、思ったように表現できたときのうれしさなども魅力だと思います。

団としての今後の夢や目標を教えてください

 結成から10年が経ち、様々な所から声をかけていただけるようになり、おかげさまで団の認知度も広がってきつつあると感じています。今後はそれを更に広げてゆきたいのですが、中部は他の地域と比べて管楽器人口が少ないと思います。活動する機会や団体が少ないと“やりたくてもできない”という状況になってしまい、なかなか裾野が広がってゆきません。だからまず自分達が「この街に居ても管楽器の活動ができるんだ!」ということをもっと多くの方に知ってもらえるような活動をし、それがどんどん世代を越えて繋がっていって欲しいと思っています。
 管楽器は音色に独特の温かさがあり、とても奥の深い楽器です。その魅力をひとりでも多くの人に伝え、楽器人口を増やしてゆくこと、それが自分達がやるべきことではないかと思っています。


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