愛機と共に編

 愛機と共に17年。今にもポシャりそうな規格品の持ち主たちであるが、手を掛け、磨けば最新鋭機器にも劣らないパワー漲る機器群たちである。地下・屋上等の苛酷な環境のもと、快適空間維持に勤しんでいる。だが稼動中、駄々をこね、悲鳴をあげる機器もある。そんな時「聞こえない振りをして逃げ帰ろうか」と思うこともある。対応に苦慮するが、「好きな仕事をしているのだから、やり遂げろ!!」という数多くの先輩たちの揺るがない励まし・助言などが瞬時に浮かび、いくつもの方法を試し、無数に近い失敗の原因を一つひとつクリアしていく。一歩引いて物事を見て必要なことを見極める充実感に楽しささえ覚えることもある。
 「集積回路VS集積技術」の軍配は集積技術の勝利に終わる。先輩たちの教えに支えられた勝利である。諦めてしまう怖さを想像すれば、諦めずに可能な限りの力で乗り越えていける。
 今は、自分の持っている知識が時代の要求にかなったものであり、かつ仕事上で求められているレベル以上を保っているのか、と考える。将来起こりうるトラブルの予測を可能にし、その最善の対処方法を選び出す卓抜した洞察力を兼ね備えたい。

とりぎん文化会館 総務課施設管理担当  岸本 行雄


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