鳥取県芸術家百華Vol.12

日本トロンボーン協会主催のトロンボーン・アンサンブル全国コンテスト
「T-1バトル」で、2008年に見事優勝され、県内外で御活躍の
「アンサンブルSHADE」メンバー、松本弘一さんにお話をうかがいました。

楽器との出会い

 楽器との最初の出会いは小学生のときのユーホニウムでした。その後の部活で中学時にホルン、高校以降はずっとトロンボーンを演奏しています。振り返ると30年以上管楽器に触れ親しんでいるわけですが、まだまだ演奏テクニックを磨きたく東京に出向きトッププレイヤーのレッスンを受けています。

アンサンブルSHADEについて

 県内メンバーで構成されたトロンボーン四重奏楽団で、私が最年少です。まさか自分が学生の頃から憧れていたメンバーに入るとは思っていませんでした。オーケストラと比較すると4名という少人数ですので、お互いの気持ちを読み取りながら演奏を行うことが非常に重要です。スリリングですが、完璧な演奏ができた時の喜びはひとしおです。また、2008年「T-1バトル」での優勝は本当に嬉しかったです。全国のプレイヤーが集まり腕を競う中で、自分たちの実力が認められたことについての嬉しさと自信がつきました。メンバーは皆、日中仕事をしており、練習は夕方から深夜になりますが、やはり日常の積み重ねが実を結ぶことを実感しました。

これから

 演奏活動以外には、学生への指導もさせていただいております。自分自身も多くの方々のお世話になりここまでの力を付けることができましたので、やはり次の世代に「伝える」ことは非常に重要だと思います。また、音楽に興味をお持ちじゃない方にもぜひ、演奏会場にお越しいただき「音楽のすばらしさ」を体験していただきたいです。初めて演奏をお聞きいただいた方の感想は非常に参考になります。音楽的な評価を頂くのももちろん嬉しいですが、「演奏を聴いて心が癒された」とか、「なぜかわからないけど楽しくなった」などの感想を頂くと音楽の力を感じます。これからも地元の皆様へ、音楽の素晴らしさを伝えていきたいと思います。


| 目次にもどる| バックナンバー|

| 県民文化会館ホームページTOP | 鳥取県立倉吉未来中心ホームページTOP | 鳥取県文化振興財団ホームページTOP |