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リレーコラムvol.19 今求められる人材育成((財)鳥取県文化振興財団 評議員  大西 瑞香

 次代の芸術文化活動を担う人材育成は、子どもの頃からの芸術体験が大切です。身近に芸術鑑賞したり、文化活動に参加する機会を増やしていく事が、将来の芸術文化の担い手や鑑賞者の育成につながって行くだけに、時間を必要としますが、青少年のための育成事業を継続していく必要があります。
 その中でも、全国的に展開されているアウトリーチによる芸術普及事業は、アーティストが小学校などの教育機関などに出向き芸術体験することで、コミュニケーション能力、創造力、感性を養うというものです。初めて触れる生の芸術やアーティストとの交流で、もっと体験したい、知りたいなど新たな意欲も生まれます。
 子どもの芸術体験をきっかけに、家族でホールの鑑賞に出かけたり、文化活動に参加する拡がりも期待できます。親子で事業に参加することで家族の連帯感を深め、芸術することの楽しさで結ばれる参加者同士のコミュニケーションも生まれます。
 芸術文化に親しむ事は特別な事ではなく、日々の暮らしそのものと思えるようになればいいと思うのです。そういう環境の中で子ども達が心豊かに成長し、芸術文化活動に参加する人の輪を更に拡げてくれるのではないかと期待しています。



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