鳥取県芸術家百華Vol.8

 2月7日(日)とりぎん文化会館のフリースペースにて、ココロのサプリVOL.7が開催されます。出演は鳥取市交響楽団です。今回は、このコンサートで指揮をしていただく田村尚文さんをご紹介いたします。

田村尚文氏
鳥取市生まれ。
鳥取市在住。島根大学教育学部特音課程(クラリネット専攻)卒業。現在(学)矢谷学園鳥取第一幼稚園にて音楽教室担当。鳥取市交響楽団クラリネット奏者。時にトレーナーを務める。

 田村さんは、3歳の頃にバイオリンをはじめ、中学校ではトロンボーン、そして高校2年生の冬からは、クラリネットを演奏されています。現在は、演奏者として活動する他、幼稚園では音楽教室の先生として、※リトミック教育に熱心に取り組まれています。

※リトミックとは、音楽を全身で感じる事で音楽をより豊かに表現する手段として、スイスの作曲家で音楽教育家でもあったエミール・ジャック・ダルクローズ(1865〜1950)が20世紀初頭に創造した音楽教育法。現在では全人教育と言われ、音楽、舞踊、幼児児童教育、音楽療法、創作、演劇など多方面において取り入れられている。

“指揮者として”

 うちの楽団には常任指揮者がいるので、私は通常はクラリネットを演奏していますが、今までに何度か本番で指揮をしたことがあり、また月2回の楽団の練習の際に指揮をすることもあります。プレーヤーとして演奏するときとは違い、指揮をするときは、オーケストラの楽器の音を聴き分けることは当然ですが、その他にも、曲の持つ音楽性やレベル、オーケストラのレベル、自分のイメージする理想の形、この3つをどこまで引き上げて本番を迎えるか、ということを考えながら練習していきます。
 また、指揮者によって、曲の中のどこにポイントを置くか、という優先順位が違うので、指揮者がかわると演奏が全然違うものになるのが非常に面白いところですね。

“曲を仕上げていく過程”

 曲を1曲仕上げるのは大変なことです。一つひとつの積み重ねです。最初は基本的な部分から丁寧に練習していきますが、演奏が形になれば良いというものではありません。自分の中にあるイメージに基づいて、優先順位の高い部分、譲れない部分から修正を入れつつ理想的な姿に持っていく努力をします。重要なのは、音楽の流れ、自然さなどの全体のバランスにあります。細かい部分ももちろん大切ですが、全体を見通すことをより大切にして取り組んでいます。
 2月7日(日)のコンサートに向けて、現在練習を重ねていますが、一つひとつ積み重ねて、素晴らしい音楽をお届けしようと思いますので、楽しみにしてご来場ください。


| 目次にもどる| バックナンバー|

| 県民文化会館ホームページTOP | 鳥取県立倉吉未来中心ホームページTOP | 鳥取県文化振興財団ホームページTOP |