舞台さんのひとりごとVol.8

 舞台の仕事をしていると、必然と作品の制作過程にかかわることになります。舞台上で作業を進めていると、事前に思い描いていたものにならなかったり、新しい発見があったりと、さまざまです。こうなれば正解というものはありませんが、最終的には、お客さまが見て納得出来るものにするのが大前提だと考えています。
 舞台利用者から希望を聞いてプランを立てたり、共同作業することもあります。打合せで提案や説明をするときには、普段試行錯誤してきた経験が活きてきます。実際に舞台に入ってからの準備段階では限られた時間しかないため、事前の段取りがとても重要です。何もない舞台にセットが組まれ、音響、照明の効果が加わり、次々と場面(シーン)が作られていく段階は、集中力が必要です。
 机上でイメージしていたものがだんだん形として出来上がっていく過程はわくわくします。個人的には、限られた時間内で作り込んでいくときが、裏方としてやりがいを感じるところです。

倉吉未来中心 舞台技術室 福 井 利 幸


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