県文連舞台分野鳥取オペラ協会 「芸術たしなみ講座」報告

「モーツァルトのオペラと音楽」講師 松岡 究


 去る9月21日(月)10時15分より米子市淀江文化センター・イベントホールにおいて開催しました「芸術たしなみ講座」は、音楽愛好家の皆さんが多数おいでいただき盛況のうちに終えることができました。今回の芸術たしなみ講座は、10月3〜4日に米子市公会堂で公演する「フィガロの結婚」を、より良く知っていただき、更に楽しんでいただくための音楽的なレクチュアとして設定しました。
 松岡氏は、オペラの起源から隆盛期へ、そして現代に続く歴史の中で、モーツァルトのオペラが果たした役割について、分かりやすく話していただきました。そして、「フィガロの結婚」という物語が持っている時代的な背景、物語の猥雑さを美しい音楽で包み込んでしまうモーツァルトの巧みな罠、その仕掛けられた罠を、演奏を交えながら解きほぐしていくお話には、聴講する者すべてが納得させられました。
 午後からは、公開練習で一幕と二幕の音楽稽古を見ていただきました。終了する5時まで、熱心に聴講していただき、講座開催の目標は達成できたものと喜んでいます。

「芸術たしなみ講座」川柳講座

鳥取県川柳作家協会副会長 森山盛桜

 去る9月18日、湯梨浜町の水明荘において「芸術たしなみ講座」川柳講座が開催されました。川柳講座は二回目となりますが、今回は前回と違い、予め「ゆっくり」「耳」という兼題を出しておき、皆さんに考える時間を持って頂きました。
 講師の門脇かずおさんに、「川柳とは」「川柳の作り方」についてお話しをして頂きました。
 当日出された席題「逃げる」と前の2題について、3人の選者により入選句の発表をして頂きました。参加者は32名でしたが、短歌の皆様に大勢参加して頂き大いに盛り上げて頂きました。入選句が発表される度にウンウンとうなずいたり、場内大爆笑に包まれるような句もあったり、又、川柳を作るのは今回が初めてという方も多かったと思いますが、そういう方の句が「天」に選ばれたりと、約2時間半の講座でしたが、参加された皆様は川柳の楽しみ、面白さを十分に味わって頂けたようで、大変有意義な講座だったと思います。

“舞”吉月をどり

鳥取県日本舞踊連合会事務局 花柳 鮎

 10月4日、良いお天気に恵まれ、“舞”吉月をどりが幕開き、毎年の事ながら早朝から会場前に並んで下さるお客様、急遽開場を四十分早めました。
 会長始め竹内市長のご挨拶を頂き、幕開きは育成事業として体験教室の初舞台の子ども達、お客様を前にしておっかなびっくりの舞台でした。次に連合会六社中、各々一年の稽古の成果をこの日に望み、老いも若きも精一杯、「もっと練習しておけば」の人も「やった!」の人も次回に繋げます。又昨年アンケートに古典は長い、難解との意見を参考に、ワークショップの試み、ベテラン指導者の話と実演。「ここでチョンチョンと打ちますよ!」等々。次は、子どもの稽古の実演を入れながら笑いと納得の反響。お客様から踊りの見方が変わったと大好評。舞踊をやる側の当然は見る側にとっては難解で面白くないのだと再認識しました。
 会員一同次回に向け、新しい観客の動員と、良い舞台を創る為の思案をする日々が始まりました。

第16回鳥取県

シティバンドフェスティバル

鳥取県吹奏楽連盟事務局 鷲見浩司

 第16回鳥取県シティバンドフェスティバルは、9月21日(月)敬老の日に米子市文化ホールメインホールにて午後1時開演、午後4時過ぎに終演いたしました。県内に本拠地をおく一般吹奏楽団が今回8団体延べ267人出演し、観客動員は286人とシルバーウィーク中ということもあり少なかったですが、各団体単独のそれぞれバンドの個性あふれる演奏に楽しんでいただけたことと思います。そして最後のステージで米子市出身のジャズピアニスト・森下 滋氏をゲストに美しいソロピアノの音色を楽しんだ後、出演者選抜メンバーの合同バンドをバックにラプソディー・イン・ブルーを一緒に演奏し、非常に充実した時間を過ごすことができました。
 アンコールでは宝島で観客の皆様と大変盛り上がった演奏会となりました。

鳥取音楽座

〜ライブフェスティバル鳥取〜開催報告

音楽日和Vol.11

音楽日和コンサート実行委員会 池田実央

 9月20日(日)、21日(祝)の2日間、とりぎん文化会館小ホールにおいて鳥取音楽座の毎年恒例イベント「音楽日和Vol.11〜ライブフェスティバル鳥取〜」を開催いたしました。
 音楽日和は、ロック、ジャズ、フュージョン、フォーク、ソウルなどいわゆる軽音楽として称されるジャンルの様々なバンドが一堂に会して開催される、鳥取県内のアマチュアバンドの祭典です。昨年の第10回記念コンサートより、2日間ジャンルごとに4つのステージに分かれて日頃の活動の成果を披露しています。出演者は毎年公募によって募集し、参加者や鳥取音楽座のスタッフ、音楽関係者が年度当初より月2回程度の実行委員会を開催して、企画、運営から携わり毎回特徴のあるコンサートを目指しています。毎年継続的に開催してきたことで知名度も上がり、観客動員数も右肩上がりに増えて出演者の意気込みも上がり、レベルも向上しています。
 今年は、鳥取市で20年にわたってフリーマーケットを主催している楽座楽市実行委員会のメンバーとの連携で、ロビーでの餅つきのパフォーマンスや飲食提供を行い、休憩時間にも来場者に楽しんでいただける工夫を行いました。
 今後も創意工夫を繰り返して、よりよいイベントになるよう頑張ってまいります。

好評を得た「フィガロの結婚」

鳥取オペラ協会 会長 計羽孝之

 今年の鳥取オペラ協会公演事業は、10月3、4日の2日間、米子市公会堂にて開催いたしました。今回の公演も昨年に引き続きダブルキャストで臨み、若手育成と新人へのチャンスの提供としました。今回で3回目の公演となる「フィガロの結婚」は、ベテランの充実振りが高く評価される中で、若手の健闘が称えられました。今回の公演では、自然で生き生きとした演技に拍車がかかり、ドラマチック・オペラとして充実させることが出来たと自負しています。
 観客の皆様からは、「舞台装置がシンプルでとてもよかった。日本語で歌うのは、大変だと思うが、状況がよく分かり良かった。」「久しぶりに生の良さに感動をもらった。」「オペラは初めて、生の演奏と歌がほどよく、わかりやすくとても愉しく観ることが出来た。」などのお言葉をいただきました。しかし、「言葉が聞き取りにくい。もう少し理解出来るようなら……。」との苦情もいただき、今後の課題についても、大きな示唆を与えていただけたと喜んでいます。



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