台湾台中県・鳥取県書道交流の旅


書法実演交流を終えて作品披露
 8月22日、早朝鳥取を発った私たち鳥取県書道連合会代表訪台団30名は、午後3時過ぎ、桃園国際空港に着いた。外に一歩出た瞬間、もわぁーとした台湾特有の湿気を含んだ空気が肌に張り付く。暑さを振り切るようにバスに乗り込み、一路台中へ。
翌23日、台中県立港区芸術センターにおいて、台中県書法学会と鳥取県書道連合会の共催による中日書法交流展の開幕式が約百名の参加者を得て、華やかに開催された。
書法実演交流では、台中県と鳥取県から3名ずつ書技を披露。鳥取県からは柴山抱海、稲垣晴雲、伊吹京子各先生が揮毫された。
続いて、「日本の書」と題して、日本に漢字が伝わってから現代に至る書の変遷について、柴山抱海会長が講演を行った。
午後の交流会では、台湾料理に舌鼓を打ちながら、用意した6人の通訳を介して、また筆談を駆使して、両国60名が交流を深めた。
24日は、故宮博物院へ。3時間の鑑賞時間も、いざ、世界のお宝を眼の前にすると、時は走り去った。それでも、千字文特別展や明代項氏収蔵品の書など本物の持つ迫力に圧倒される至福の時間でもあった。
とまれ、次に繋がる交流を終え、なにより、皆、無事に帰国できたことに胸を撫で下ろしている。

ヤングミュージック フェスティバル2009


 「エフェクターのディストーションはもう少し浅めで、アンプの音量を少し下げてみたら良くなるんじゃないかな・・?!」
ゲスト審査員、プロギタリストの和田アキラ氏の丁寧な指導が、高校生バンドたちにコメントされる。
 目を輝かせて賢明にコメントを聞き、頷く高校生達。今年も若きバンド育成のための研修事業「ヤングミュージックフェスティバル」がパレットとっとりにて開かれた。テープ審査を通過した8組の高校生バンドが、ライブ用に特設されたステージで熱い演奏を繰り広げた。コメンテーターは1バンドごとに演奏法を伝授。明日のミュージシャンへの基本が主なものだ。
 この日、9月20日(日)とりぎん小ホールで行なわれる「音楽日和ライブフェスティバル鳥取」へ出場できる優秀バンド2組が選出された。

鳥取音楽座 ヤングミュージックフェスティバル実行委員会 尾崎裕崇

合唱連盟の夏はいつも駆け足で!!

 8月16日(日)、米子市文化ホールで“第48回鳥取県合唱フェスティバル・全日本合唱コンクール鳥取県大会”が開催されました。
 中学校8団体、高等学校6団体、大学2団体、一般3団体で中国大会へむけての予選を行ったあと、C部門(県大会のみ出場)に3団体、いつも同時に開催する“少年少女合唱の集い”に4団体が
出場して合計26団体、750名が参加した“合唱フェスティバル”となりました。
 9月に広島市で開催される中国大会へは13団体が出場します。
 1団体の人数が減少気味の中で鳥取大学の60名の参加は圧巻。
 この輪を全県下に広げていきたいものです。

鳥取県合唱連盟事務局長  平井静子

県文連「芸術たしなみ講座」市町村分野

倉吉文化の礎・砂丘社活動への誘い開催報告

 去る8月28日、倉吉博物館に於いて「芸術たしなみ講座」を開催いたしました。講師の押本昌幸氏は歌人であり、芸術全般にわたって造詣の深い方です。 今回は大正期に倉吉で起こった芸術運動「砂丘社」の中で、先鋭的な活動をした河本緑石を、表現主義という切り口から追求し、現代に至る芸術行動の軌範を見出そうとするものでした。
 ドイツで起こった表現主義は、ほとんど同時進行で日本にも存在したことを論証し、河本緑石の絵画作品に、その痕跡を見出しています。緑石の句には個の主張を全面的に打ち出す作品が多く、彼の所属した「層雲」では、表現主義の旗手と目されました。
 当時の砂丘社活動は、若者たちに個の意思を表現する芸術へと誘い、一時の興隆を極めました。現在、砂丘社活動を見直すことで、今日の芸術文化のあり方を問うとの講演でした。かつての表現主義の活動は、社会を命がけで生きることであり、私たちは河本緑石を通して、未だ蒙昧主義のはびこる社会の中で、自分の心の中で育てていくべきものたちを明確にし、次世代につないでいく本物の芸術文化を築かねばなるまいと、強く感じさせる講演でした。

倉文協副会長 計羽孝之

日韓写真交流
韓国から3回目の訪日団

鳥取県写真家連盟副会長 杉本雅美


植田正治写真美術館にて
 鳥取県写真家連盟は、平成16年度から韓国江原道写真作家協会と毎年交互訪問による交流を行っており、今年は7月に第6回交流事業として、韓国から3回目の訪日団を迎え、県内各地で当連盟会員と交流を行いました。
 訪日団は、江原道芸総のチェ・ジスン会長を団長とする14名。チェ会長は写真が趣味で腕前のほうもなかなかのもの。訪れた植田正治写真美術館では、団員とともに熱心に鑑賞しておられました。
 訪日の際に倉吉博物館で開催中だった県写連第11回合同写真展には、当連盟会員作品とともに韓国からも30点の作品を展示し、お互いの作品を鑑賞しながら交流を深めました。
 また、大山・花回廊・砂丘・倉吉レトロ・東郷池など、県内の写真スポットを一緒に撮影して回る撮影交流を行いました。
 韓国の写真レベルは高く団員の機材も相当なもので、夜の交流会での情報交換はもちろん、撮影交流等を通じて当連盟会員もおおいに刺激を受けたようで、たいへん収穫の多い交流事業となりました。



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