舞台さんのひとりごとVol.5

 今の子どもたちは恵まれてるなあ。舞台のスタッフとして感じることです。私が子どもの頃は(もう30年も前の話ですが)、学校の行事でホールを使うなど考えもしないことでした。現在は幼稚園の発表会から高校の演奏会、学校祭などで、年間を通じて梨花ホールが使われています。保護者の方にとっても、子どもの晴れ舞台を客席から見るのは感慨深いのではないでしょうか。
 こちらから見れば学校関係の行事も日常の催事のひとつですが、その子たちにとっては一生の思い出になるかもしれません。舞台スタッフとして思うのは、ステージに立った経験が何年後、何十年後に「あの時は梨花ホールの舞台に立ったなあ」というような記憶に残ってくれればということです。
 ツアーコンサート、クラシック、伝統芸能、演劇などのさまざまな分野のプロと同じ梨花ホールのようなステージに立つという体験は貴重なものです。いつの日か彼らが何らかの形でホールに帰ってくることを楽しみにしています。

とりぎん文化会館 舞台技術室 加藤豪明


| 目次にもどる| バックナンバー|

| 県民文化会館ホームページTOP | 鳥取県立倉吉未来中心ホームページTOP | 鳥取県文化振興財団ホームページTOP |