鳥取県芸術家百華Vol.3

■ 因伯演劇ネットワーク 幹事
■ 鳥取県演劇連盟 副会長
■ 劇創西社OHKUS(げきそうせいしゃ オークス) 代表

 演劇との出会いは友人に誘われて入った高校の演劇部。そこでは音響を担当し、中国大会出場を果たされたそうです。大学時代も演劇サークルに所属。「音響をするつもりだったのに、役者もやるはめになって」と苦笑い。
 仕事を持ちながら、演劇グループの『劇創西社OHKUS』で自ら演劇活動に取り組む傍ら、県内劇団の交流促進を目指し、因伯演劇ネットワークを立ち上げるなど、積極的な活動を展開されています。

因伯演劇ネットワークとは?

 若手の劇団からベテランの劇団までが名を連ねる、自由な連絡協議会のようなものです。
基本的に、社会人のアマチュア演劇グループであれば劇団であっても、演劇ユニットでも加入することができます。加入したい場合はネットワークに所属している劇団に問合せてみてください。もちろん、『劇創西社OHKUS』に問合せていただいても構いません。現在、加入している団体数は11団体です。(代表幹事:伊藤げん)
 公演日や活動内容などの色々な情報を共有することで、自分達の演劇活動に役立ててくれたら良いなと思います。昨年は、多くの人に演劇に親しんでもらいたいと思い、『因伯☆夏の演劇祭』と題して5劇団でスタンプラリーを実施。来場者に記念品をプレゼントしました。この連携イベントを契機に、今まで観たことのない劇団の公演に足を運んで下さったお客様がたくさんあり、嬉しく思いました。

なぜ因伯演劇ネットワークを立ち上げたのか?

 今から13年前、高校時代の演劇仲間との夢だった『劇創西社OHKUS』を立ち上げました。
 そのころ県中部には、劇団がなく、しばらくの間、手探り状態で活動をしていました。
 そんな中、鳥取市の『劇団 鳥取市民劇場』さんと共に活動をすることがあり、鳥取県にある他の劇団の存在を知りました。「へぇ鳥取にも色んな劇団があるんだぁ」と感心しました。そこから私達の劇団と他の劇団の交流がスタートしたわけです。
 しかし、交流が進むうちに分かってきたこともありました。例えば、自分達の劇団にはない機材を他の劇団が持っていたり、情報が伝わっていなくて公演日が重なってしまったりしているという事です。劇団同士、横の繋がりのある組織をつくった方がよいのではないかと思っていました。そんな時、数ヶ月の間に9劇団の公演が行われることを知り、その期間を『因伯演劇フェスティバル』として設定。せっかく繋がった劇団同士の繋がりを1度きりで終わらせてしまうのはもったいないと、2003年に立ち上げたのが因伯演劇ネットワークです。
 私達はみんなそれぞれ自分の職業を持ったアマチュアの演劇集団です。地域と深く関係しながら、人生を豊かにするために演劇活動を行い、多くの市民に楽しんでいただける作品づくりに取り組みたいと思っています。


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