鳥取県民文化財団情報誌 アルテ
2009年1月
アルテとはスペイン語で「芸術・美術・技巧」などの意味で、英語では「アート」。アルテでは、県民文化会館をはじめ鳥取県内の文化施設のイベント情報を紹介しています。

インフォメーション

演劇大学2008 in KURAYOSHI

 幼いこどもたちのために、親子で鑑賞・体験できる本物のクラシックを県出身・在住のアーティストが中心となって提供しようという試みで、3年間に渡り、作曲家宮川彬良さんのお力を借りて開催してきました。今回の米子公演を含め計4,200名あまりのお客さまにこのシリーズを鑑賞・体験していただきました。当初は、クラシックのコンサートを未就学のお子様が鑑賞する事について、マナー等の心配もありましたが、プロデューサー、構成・演出等の力により素晴らしいコンサートをお客さまに提供できたものと思っています。全国的にも親子で本物の芸術を鑑賞・体験できる公演は大変少ない中、その需要は多く毎年のアンケートからも、たくさんの再演の希望や、同様の催しを望む声をいただいております。多くのこどもたちが、劇場に親と一緒に足を運び、親子で本物の芸術を心から楽しんでいる姿に私ども財団の使命を再認識しました。

 東部地区では6年ぶりとなる「松竹大歌舞伎」公演が11月18日梨花ホールにて行われました。
 当日は雨模様にもかかわらず、たくさんのお客さまにお越しいただきました。
 実は、平成5年の秋深まる10月、当代坂東三津五郎氏の御尊父故九代目坂東三津五郎氏による「歌舞伎舞踊『舌出し三番叟(しただしさんばそう)』」が県民文化会館開館記念事業として柿(こけら)落としを飾りました。平成20年度の今年、開館15周年記念事業が十代目三津五郎氏によってとりおこなわれたことは、縁あってのことと感じずにはいられません。
 縁といえば、今回の公演開催にあたっては、数々のご縁がありました。「歌舞伎って何だろう?」「いままで観たことないなぁ…」「ちょっと敷居が高そう」という方々に歌舞伎を身近に感じていただくために、開催までの18日間 cafe SOURCE(鳥取市弥生町)にて「歌舞伎×カフェ『コラボカフェ』」を行ないました。
 コラボカフェでは、『和・歌舞伎』を感じさせる装飾・針金でのアート・定式幕を思わせるタペストリーなどにより店内外をデコレート。また、歌舞伎限定メニューを期間限定で提供していただきました。当日はホワイエで『縁(えにし)』(宝月堂〜鳥取市二階町〜オリジナル)と題したオリジナル和菓子と紅茶セットをご来場いただいた皆さまにお楽しみいただきましたが、このような取り組みも、縁あって実現したものです。
 今後も、県民のみなさまとの縁、コラボカフェで携わってくださった方々との縁、そしてまたホールにお越しいただけていないみなさまとの縁を大切にしていけたらと考えております。


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