鳥取県民文化財団情報誌 アルテ
2008年11月
アルテとはスペイン語で「芸術・美術・技巧」などの意味で、英語では「アート」。アルテでは、県民文化会館をはじめ鳥取県内の文化施設のイベント情報を紹介しています。

芸術たしなみ講座(市町村分野)

「鹿野町の文化に触れる」鹿野町文化団体連絡協議会

会長 森山澄夫

 去る9月28日(日)県文連市町村分野の芸術たしなみ講座として「鹿野町の文化に触れる」というイベントを実施しました。会場は鹿野城お堀のほとりの「しかの心」(サラベル鹿野)。ここは築70年以上という木造建築で、蚕の飼育所、女学校、公民館、縫製工場等様々に利用されてきました。
 予定通り午後2時の開会となりました。(株)サラベル鹿野代表取締役佐々木千代子さんによる基調講演「盆踊りで得たもの」と題してお話しを聞きました。佐々木さんは、いんしゅう鹿野盆おどり実行委員長、まちづくり協議会副理事長などを兼任されて、正に鹿野の顔と言える人です。何事にも生みの苦しみはあること、ここまで来るには様々な問題があったことなどを話されました。また、虚無僧行脚、鹿野ゆめ本陣、お食事処夢こみちの開設など歴史の町鹿野を、町民の夢と希望と熱意を持ってまちづくりに取り組んでいる等を熱っぽく語って戴きました。
 講演終了後、「蓮茶」で一服したあと町並み散策ということで、ガイドさんに案内してもらって、鹿野城址、ゆめ本陣、夢こみち、山中鹿介の墓等を見て歩きました。
 解散のあと希望者は、しかの心の隣にある「鳥の劇場」の演劇鑑賞に行って戴きました。
 参加者の皆様には、今回のイベントは満足戴けた(アンケートの結果は満足以上が95%でした。)と思いますが、残念ながら温泉と味覚は味わって戴くことが出来ず、またの機会にということになりました。

第6回 江原道・鳥取県交流美術展にかかる交流訪韓を終えて

鳥取県美術家協会事務局長 門脇 博

 3年間中断されていた江原道との交流美術展が民間交流として、去る9月6日から9日、春川文化芸術会館で開催された。この展覧会の開幕式出席及び美術交流のため、上田敏和当協会会長をはじめ5人の会員が訪韓し、美術交流を深めた。
 展覧会は、当協会から30号の洋画・日本画計38点、江原道美術協会から西洋画、韓国画、書、彫刻、デザインなど38点が出品された。縦長のすっきりとした展示空間に、程よい作品間隔の中、両道県の意欲作品が並び、個々の作品が鑑賞しやすく、それぞれの良さが引き立ったバラエティーに富んだ見ごたえのある展示であった。
 また、美術交流では、展示会場で相互に作品解説を行い作家交流を深めただけでなく、春川美術協会員10数名と合同スケッチを行ったり、春川芸総主催の子どもたちの水彩作品審査に参加したり、2作家のアトリエにも訪問したりと初めての内容も盛り込まれ、以前にも増して充実した有意義なものとなった。

「Pops & Rock バンドクリニック」開催

 平成20年9月28日(日)、若きアマチュアバンドの底上げを狙った研修事業「Pops & Rock バンドクリニック」。
 今年のコンセプトは、先に行われた研修事業「ヤングミュージックフェスティバル2008」と連動し、フォロー研修的な位置付けで行われた。
 YMFで選出され、10月12日(日)に開催される公演事業「音楽日和ライブフェスティバル鳥取vol・10」に出演権を得た高校生バンド「eight head」「GHOST」の2組と飛入り1組の参加。大ステージに向けて、充実した演奏をできるよう各バンドにサウンドメイク、アンサンブルのバランス、パフォーマンス、練習法などがきめ細かに指導された。
 YMFを含む2回のクリニックで得たことを糧にこの2バンドが音楽日和で伸び伸びとプレイしてくれることを期待してやまない。
 八頭高軽音楽部からの飛入り参加の高校1年生のバンドへも、機材の使い方、練習法などアドバイスがなされ、アンケートにも次回を望む声が聞かれた。

吟詠剣詩舞道祭を終えて

大会委員長 横西 師風

 芸術の秋に魁て吟詠剣詩舞道祭が10月5日鳥取市文化ホールにおいて開催され、多くの県民が鑑賞に訪れました。
 この大会は、詩吟連盟に所属する各流派が、毎年交流しながら練習の成果を発表しています。会場では終始華麗で荘重な吟詩と舞が披露され、次々と演出される伝統文化は来場者を魅了しました。中国や日本の数々の名詩が演じられ、その醸し出す雰囲気は会場を和ませ、心に迫り文化の香りを覚えます。各会員は日頃の練習に於いて技量の向上を願い、精神も練っています。伝統文化の良さを学び、培い、継承してゆく大切さを願っていますので、より多くの愛好者を募ります。特に青年・壮年世代からの参加を待ち、私たちの期待を「風よ伝えよ 天よ広めよ」と称しています。仲間づくりに、東洋文化の理解に、そして健康づくりに「吟詠と剣詩舞」をお勧めします。本大会の開催にあたり行政・報道・文化団体・文化事業各分野からのご支援に厚くお礼申し上げます。

第15回 「鳥取県シティーバンドフェスティバル」終了

打吹音楽倶楽部ブレーメン団長 尾崎正平

 9月21日(日)、鳥取県吹奏楽連盟に加入している社会人吹奏楽団により毎年開催されている「シティーバンドフェスティバル」は今年で15回目を迎えました。東・中・西部で会場を持ち回り、主管もその地区の団体が受け持つことで運営されております。今年は中部地区で開催、主管は「打吹音楽倶楽部ブレーメン」が担当致しました。
 今年はゲストとして三朝町出身の「山内利一」氏とP・B・B(Pink Black Beatle)を迎え出場団体も9団体で楽しく開催されました。とくに最後の合同演奏は、吹奏楽と和楽のコラボレーションで新しい試みでもあり、いかにも中部地区らしい企画であったと思っております。お聞き頂いたお客様の反応も「吹奏楽の迫力と和太鼓の破壊的音圧」をすっかりと堪能頂いた様子がアンケートからもはっきりとうかがい知ることが出来ました。
 年1回のイベントにより、鳥取県の吹奏楽愛好者の唯一の交流の場、及び情報交換の場でもある「シティーバンド・フェスティバル」は、来年は西部地区(米子)で開催の予定です。

『吉月をどり』を終えて

県日本舞踊連合会事務局長 花柳 鮎

 10月5日(日)、11時開演にもかかわらず早朝9時前から並ばれたお客様には有りがたい思いで頭が下がります。
 定刻(11時)で始まり4時終演、公演時間としては、丁度良い時間だったと思います。立て看板、ちらし配布と新しく広報もしましたが入場者約600名、昨年と余りかわらずこれからの課題だと思います。(雨模様も少し影響があった様です。)
 例年より三社中の退会し4社中だけの公演となり各師とも危機感をもってのぞみました。
 若い人達の育成事業として新作舞踊に取り組み三社中各師によって振付・指導を行い門下生6名で演じました。これからも互いに刺激し合い切磋琢磨して鳥取の日舞の発展につなげてもらいたいと思ってます。
 又、後半に各社中の指導者による古典舞踊を行いました。
 アンケート中多くの方々が感動して下さった様ですが中に長い難解との意見が有り、これについては解説、ワークショップ等を考え乍らお客様への鑑賞眼アップ等の作成も考えて行きたいと思ってます。
 そしてこれからも日本の伝統文化である日本舞踊の継承と普及のため、多くの方々に親しんで頂ける様工夫しなければならないと考えています。

【文芸分野】「芸術たしなみ講座」のご案内

「短冊の書き方・楽しみ方」

とき:2008年12月7日(日) 午後2時〜4時
会場:白兎会館(鳥取市永楽温泉町556) TEL0857(23)1021
内容:本講座では短冊の書き方や体裁など基本的なことか 楽しみ方まで講義した後、思い出の俳句などを持参して戴き、会場で実際に短冊に書いて戴きます。
講師:山本小品(鳥取県俳句協会理事)
参加費無料定員50名(俳句に興味のある方ならどなたでも参加できます。)



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