鳥取県民文化財団情報誌 アルテ
2008年10月
アルテとはスペイン語で「芸術・美術・技巧」などの意味で、英語では「アート」。アルテでは、県民文化会館をはじめ鳥取県内の文化施設のイベント情報を紹介しています。

平成20年度

第1回アートマネジメント研修会

 鳥取県文化団体連合会は、豊かな県民文化の創造と鳥取県の文化芸術の振興に寄与することを目的として、平成20年度第1回アートマネジメント研修会を、平成20年8月31日(日)、演出家で鳥の劇場主宰の中島諒人さんを講師に迎え、米子市児童文化センターで行いました。
 「公共の劇場を目指す鳥の劇場の実践と抱える問題を、芸術活動が地域社会の中で果たしうる役割について」お話しいただきました。
 実際、芸術活動が「みんな」のものであるために―鳥の劇場の鳥取での活動を通じ感じていることは、演劇をやっている人、見ている人以外のその周りにいる人の為にも芸術活動に意味がなければならない。その為に鳥の劇場は芸術集団であるから質の高いお芝居の提供、また教育関係に絡みワークショップなどを通じ広げていきたい…。ということでした。
 財政状況については補助金・助成金頼みということで、安定した財源の確保がむずかしいという。
 中島さんは、一人一人の人間が豊に生きていくために文化芸術というものは、今でこそ、とりわけ小さい県だからこそ、大きな仕事ができるのではないかと思いながら仕事をしているということです。

第29回書道講習会の開催

鳥取県書道連合会事務局長 岩田輝代

 去る八月三日(日)倉吉体育文化会館に於いて、第29回鳥取県書道連合会主催の書道講習会が開催された。一昨年より常任理事以上の役員に依る郷土の代表たる文人の作品を「漢字かな交じり文」で書き、特別展示として併催してきた。この取り組みも今回をもって一巡することになる。一昨年は東部の「尾崎放哉」昨年は西部の「生田春月」そして今年は中部の「河本緑石」を取り上げることになった。就いては地元の波多野頌二郎氏(河本緑石研究会会長)を講師に迎え、「緑石」の人となりや、若かりし頃の他の文人達との交流、また作品等を詳しく講義して戴いた。参加者は約百名、一般の方も六名の参加があり「緑石」に興味を持たれた方や「地元だけども知らなかった」という人もいて、アンケートでも話の内容が良かったと頗る好評であった。

江原道民日報2008年9月8日

原道-鳥取県 美術交流展 開幕

 江原道芸術文化団体総連合会と江原道美術協会が主催する第6回江原道ー鳥取県美術交流展の開幕式が、6日春川文化芸術会館の展示室で崔池洵(チェ・ジスン)江原道芸総会長、上田敏和鳥取県芸総会長、金重石(キム・ジュンソク)江原道民日報社長、權大英(クゥン・デヨン)江原道美術協会長、イ・コンシル春川市議長などが出席した中開かれた。

ングミュージックェスティバル2008実行委員会 

実行委員長 竹田健一

8月24日(日)、県文連研修事業として、20歳以下を対象にした公開クリニック『ヤングミュージックフェスティバル2008』がパレットとっとり市民交流ホールで行なわれました。
 多数の応募の中から6組が出場。日頃の熱心な練習の成果を披露しました。
 年々と演奏技術が向上してきており大人顔負けのプレーも続出。マナーもすごく良くなって挨拶が飛び交う明るいイベントになりました。お客様もたくさんご来場頂き盛大に繰り広げられました。
 毎年このイベントを楽しみにされているお客様もおられて、「ステージ中の演奏者も楽しそうに演奏しているので見ているだけでも楽しい気分になる。」と言うお声も頂きました。
 毎年行われているこのイベント、今年は9回目。
 来年の10回目は今まで以上に盛大なイベントにできるよう頑張っていきたいです。

第47回「鳥取県合唱フェスティバル・全日本合唱コンクール鳥取県大会」終了

鳥取県合唱連盟事務局長 平井静子

 今年は本当に暑い夏でした。いつもこの暑い夏に鳥取県合唱連盟では一番大きな事業、全県の加盟団体が出演しての「鳥取県合唱フェスティバル」を開催。これは「全日本合唱コンクール」の県大会をかねています。
 今年はコンクールに中学校:8団体、高等学校:7団体、大学:2団体、一般:2団体、C部門:7団体の26団体が出場し、12団体が中国大会への出場を決めました。
 グランプリにあたる”理事長賞“は、若桜中学校が獲得。久しぶりの中学校の受賞にこれからの希望を感じました。年々演奏内容はよくなってきているのですが、参加団体が増えないのが、現在の鳥取県合唱連盟の悩みです。特に東部地区の学校の参加が少なく、なんとか合唱に親しむ機会を作って欲しいものと思いますが、なかなか現実は難しいようです。
 この大会で一番楽しいのは、最後に設けられた”少年少女合唱の集い“です。県内の少年少女合唱団4団体が演奏。最後はいつも合同演奏で締めくくりますが、今年も4団体が参加し、楽しい歌声を響かせました。この歌声がある限り、鳥取県の合唱も安心かなと思っていましたが、こちらも実情は厳しく、年々団員が減ってきている様子。この歌声をもっと広めなくてはと感じた大会でした。

鳥取県写真家連盟

日韓写真交流で3回目の訪韓

県写連 幹事 杉本雅美
韓日国際写真交流展であいさつする沖会長
(春川芸術文化会館) 

県文連加盟団体である「鳥取県写真家連盟(県写連)」は、平成16年度から韓国の江原道写真作家協会と交互訪問による交流を行っており、本年度は春川市で開催された写真展に30点の作品を出品するとともに、8月15日から4泊5日で3回目の訪韓をしました。
 訪韓したのは、沖正会長、渡里彰造副会長ら会員13名と県からの随行2名の計15名。一行は、まず8月16日に春川芸術文化会館で開催された「江原道写真作家協会会員展及び韓日交流展」の開幕式に出席。オープニング式典の後、お互いの展示作品を鑑賞しながら江原道の写真家と交流しました。
 翌17日からは、春川、三陟、東海など道内の撮影スポットを同協会各支部の皆さんと一緒に撮影して回る撮影交流や、寧越の道立写真博物館など、道内で開催されている写真展の鑑賞を行いました。
 全体的に韓国の写真レベルは高く、交流を通じて県写連会員もおおいに刺激を受けるとともに、これまでにも増して収穫の多い交流となりました。本年12月4日から米子市美術館で開催する「第10回県写連合同写真展」では、会員が今回の訪韓で撮った作品も展示することとしています。

「芸術たしなみ講座」のご案内

オペラ入門「創作オペラの楽しみ方 〜イソップオペラへのいざない〜」

今年度は「親と子ども」のための「イソップオペラ三部作」を11月8日(土)に上演します。
そこで、その演出を手がける中村敬一氏に、オペラの「楽しみ方」や知っているようで知らなかった「目からウロコ」のお話を聴きます。

とき:2008年10月26日(日) 14:30〜16:00
会場:倉吉未来中心セミナールーム1 TEL0858(23)5390
内容:オペラ入門「創作オペラの楽しみ方〜イソップオペラへの誘い〜」
講師:中村敬一 国立音大客員教授、大阪音大、大阪教育大学講師。
これまで鳥取オペラ協会全ての公演の演出を手がけ、その育成に甚大な貢献をしてきている。



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