鳥取県民文化財団情報誌 アルテ
2008年1月
アルテとはスペイン語で「芸術・美術・技巧」などの意味で、英語では「アート」。アルテでは、県民文化会館をはじめ鳥取県内の文化施設のイベント情報を紹介しています。

ギター演奏の受容史
 今年の西部地区は、自分たちの「まち」を舞台に「文化」を楽しむ企画が盛りだくさんでした。期間中、街中のいろんな場所に「黄色いびっくりマーク」が出現、そのマークがある会場から会場へはしごして、いつの間にか『いつもの「まち」で「文化」している』自分を見つけられた方もいたのではないでしょうか。
 また、映画監督岡本喜八監督のDARAZスピリットで映画や音楽、デザインアートなどさまざまなイベントを展開した「KIHACHI祭りin米子」、写真の新しい楽しみ方を通して米子のまちの魅力を再発見した「88フォトモ」、県内に伝わる郷土芸能を大人顔負けの演技で子ども達が披露した「鳥取県青少年郷土芸能の祭典」など魅力的な企画が行われ、そして地域の子ども達から大人までが一体となって演じた「ミュージカル雪の女王」が多くの観客に感動を与え、西部地区を締めくくりました。
 その他にも、羊毛フェルトアート体験・裂織体験などのワークショップや、米子田植唄・ハンドベルなどのミニステージでの多彩な催しが行われ、多くの皆さんに文化芸術の秋に触れていただきました。


 八賢士にちなんだ書や和紙人形、昔懐かしい風景を紹介した写真の展示、市民100人が願いを絵馬に書いた「吉兆絵馬堂」、陶芸や倉吉絣の体験教室、アトリウムでの吟詠剣詩舞の披露や朗読会、ミニコンサートなど、盛りだくさんの催しが行われた中部地区。
 なかでも、メイン事業として上演した、オリジナル舞台作品『倉吉・ダブルストーリー〜淀屋と八賢士の世界〜』は、中部地区にゆかりの深い「淀屋」と「里見八賢士」を題材に、地元の高校生をはじめ文化芸術活動に携わる人々とプロとの『響演』となりました。
 幕府につぶされた淀屋が再興を果たすまでの物語を、立体的な講談と和楽器による演奏で観客を物語に引き込んだ「淀屋の世界」。そして、倉吉の地で最後を遂げた里見忠義と八賢士たちの物語を、オーケストラによる演奏と役者によるリーディングで紡ぎだした「八賢士の世界」。舞台の幕が降りると、拍手がいつまでも鳴り響き、会場全体が大きな感動に包まれました。

 県民文化会館のフリースペースを「文化の森」に変身させた東部地区。その森の中で、きものショーやアコースティックライブなどの多彩なステージをはじめ、たてぶえ作りやグラスアートなどの体験教室、絵手紙などのアート作品展示などの催しが行われました。また、会場ではクリスマスツリーコンテストが行われ、それぞれに工夫された色とりどりのツリーが来場者の目を楽しませていました。
 さらに、色鮮やかな衣装と陽気なリズムで会場と一体となって盛り上がった「鳥取サンバ」、県出身の作曲家らを題材にオペラなどを繰り広げ多くの観客を魅了した「鳥取オペラ・ルネサンス」、邦楽と舞踊による演出で日本の伝統文化の魅力を堪能いただいた「邦楽風土記」、そして地元出身者らによるオーケストラにより音楽の魅力を紹介した「鳥取県出身のアーティストによるコンサート」など、多彩な催しが東部地区を鮮やかに彩りました。

 


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