鳥取県民文化財団情報誌 アルテ
2007年06月
アルテとはスペイン語で「芸術・美術・技巧」などの意味で、英語では「アート」。アルテでは、県民文化会館をはじめ鳥取県内の文化施設のイベント情報を紹介しています。

インフォメーション


 指定管理者制度が導入され、民間の企業が公立文化施設の管理運営を担うようになって、一企業の役員が公立文化施設の館長職を勤めるケースが見られるようになった。例えば、香川県民ホールは公募により、地元不動産会社の?穴吹エンタープライズが指定管理者となり、職員15名がホールに出向している。同社の執行役員であり、館長を務める水谷正裕氏は、経営学を大学に学び、演劇研究会で照明プラン・操作を担当、銀行員を17年経験後、不動産業に転進したユニークな経歴を持つ。文化芸術活動も熱心で、県芸術祭の企画委員・所有ホテルでのコンサート企画・大学でアートマネジメントを教えるなど、地元文化に貢献が深い。バランス感覚に優れ、人柄も厳格温厚で人情に厚く、ビジネスとしての会館運営を考えられる一方で、公立施設での文化振興とは何か、という公益的な文化事業の捉え方もきっちり整理できている。館長として申し分のない、品格と、センスと、哲学、を持ちあわせている。話していると心が和むというか、温かい雰囲気に包まれ