鳥取県民文化財団情報誌 アルテ
2007年5月
アルテとはスペイン語で「芸術・美術・技巧」などの意味で、英語では「アート」。アルテでは、県民文化会館をはじめ鳥取県内の文化施設のイベント情報を紹介しています。

鳥取県立米子高等学校演劇部の皆さんに、全国大会の様子を聞きました!
三山さん(3年生・部長・出演)、川村さん(2年生・出演)、
植田さん(2年生・出演)、南口さん(2年生・照明)、森川先生(顧問)
劇団四季自由劇場の感想は?

【川村】お姫様が降りてくるみたいなきれいな階段があって、感動しました。500席だけど、すごく広く感じて、舞台が見やすかったです。
【植田】客席に対して、舞台がとても広かったです。

東京でのスケジュールは?

【川村】3/26はリハーサルをして、3/27・28は他校の公演を観たり、劇団四季の劇団員の方が講師になって、ワークショップや会場見学をしました。また『ライオンキング』にも招待してもらいました。3/29が私たちの本番でした。

他校の様子は?

【川村】ワークショップの時は、鳥取で受けている雰囲気との違いは感じませんでした。でも、他校の人から「鳥取って携帯電話、圏外なんでしょ。」と言われて、むっとしました(笑)。
【植田】他校の公演では、鳥取県では観た事がないような表現をしていました。驚いたのは、役者がギャグを言ってもすべらなかった事です。会場が舞台と一体になって笑っていて、演劇に参加しているようでした。
【三山】他校の演劇部は人数が多くてびっくりしました。返事も大きな声でハッキリしていて、場慣れしているって感じでした。人数が多いと、セットを組むのが早くて、大きなセットを組んでいました。私達は、全員でセットを組んで、それから照明の準備をしていきますが、愛知県の滝高校は、部員が40人ぐらいいて、しかもその内1/3は男子だったので、大道具や照明や音響の準備など全ての作業を同時進行で行って、作業が終了した人は客席で見学していました。
【川村】兵庫県の西宮高校は、10名の出演者全員が、サラリーマンやOLといった、自分達が体験していない立場の人を演じていましたが、衣裳ではなく、ぱっと見た雰囲気でその人の職業が分かったので、すごいと思いました。

公演は上手くいきましたか?

【植田】ホテルから会場に行くまで満員電車で疲れてしまって、本番までに体力がなくなって、かえって無駄な緊張はしませんでした。会場に知っている人がいないから、それものびのびやれてよかったです。
【川村】緞帳が下りて、しばらく拍手がなかったので、怖かった。
【森川】お客様は集中して観てくださいました。拍手が少し遅れたのは、新聞にも書いていただきましたが、ラストシーンは「水をうったように静まり返った」状態で、高校演劇ではあまり見ない種類の作品でしたから、いい意味で、今の芝居は何だったんだというある種の感動を残せたと思っています。
【川村】えーッ!?(笑)
【南口】役者志望だったけど、希望が通らず照明になってしまって実は不満でした。西部地区大会の会場の米子市公会堂は、照明操作盤が複雑で、しかも一年生ではじめてで、上手くいかなかったので、鳥取県大会までは照明は嫌だと思っていました。でも、中国大会会場の島根県民会館では、上手くいったので、更に新しい機材のある自由劇場では色んな事を試してみたいと思って、挑戦しました。横から光を当てたり、光の十字路を舞台上に表現しましたが、本番ではタイミングを間違えてしまった場面があって、悔しいです。
【三山】本番は今までで一番落ち着いて演じられました。これまでは、2年連続で上の大会に進んでいたので、選ばれないといけないという思いが強かったですが、今回の全国大会は、審査のある大会ではないので自由にできました。

選ばれるというシステムに対してはどう思いますか?

【三山】ない方がいいという意見もあります。でも、西部地区大会から順番に上の大会に進んでいくのは、いろんなレベルアップにいいと思います。私たちも、ただ公演するだけだと、張り合いがないです。

今後の抱負を

【南口】今年度は、演出をしてみたいなと思っています。
【三山】また新しい作品に挑戦するのが怖いという気持ちもありますが、先輩が抜けて、米子高校の演劇部はたいした事なくなったと絶対言われたくないです。がんばりますので、応援よろしくお願いします。



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